発破技士とは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!

発破技士は、採石・土木工事現場で、山や岩盤を崩す発破作業をおこなう技術者です。 発破技士の仕事内容は、ダイナマイトなどの火薬を使って発破作業をおこないます。 危険を伴うので、会社によっては危険手当などがつく場合があります。 補助作業員と一緒に作業をすることがあるので、安全の確保をする必要があり、責任もあります。 火薬類取扱保安責任者も同様の業務をすることができます。

発破技士とは

発破技士とは、土木工事現場や採石現場で爆発物を取り扱い、山などを切り崩すなど、発破業務全般を行う爆発物の専門家を認定する、労働安全衛生法に規定された厚生労働省認定の国家資格です。

発破技士になるには

発破技士になるには、厚生労働省大臣指定の試験機関で免許試験に合格し、 発破技士免許を取得する必要があります。

免許交付要件は以下の通りです。

イ.学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において、応用化学、採鉱学又は土木工学に関する学科を専攻して卒業した者であつて、その後3月以上発破の業務について実地修習を経たもの
ロ.発破の補助作業の業務に6月以上従事した経験を有する者
ハ.都道府県労働局長の登録を受けた者が行う発破実技講習を修了した者

「労働安全衛生規則 別表第四」より

発破技士資格を持っていないと、発破業務を行うことができません。

仕事内容

土木工事現場や砕石現場では、山や岩盤を切り崩すため、ダイナマイトを利用した危険な発破業務を行うことから、 専門家である発破技士資格の取得者が必要となります。

火薬類を用いる発破の作業には、せん孔、装てん、結線、点火及び後処理等の業務がありますが、これらについては大きな危険が伴うため、国の定めた資格者があたることとされています。
発破技士は、これらを含めた発破業務に直接携わる技術者として土木工事、採石現場などで活躍しています。

給料・年収

発破技士の平均年収は、約600万円です。

発破実技講習

発破実技講習は、一般社団法人 東京都火薬類保安協会で実施されています。

発破実技講習の内容は、初日が座学講習、2日目が実技演習と座学講習です。

受講料:会 員31,400円・非 会 員:39,700円

労働安全衛生法の発破技士免許試験規定に則った内容で、東京労働局に登録を実施し、講習の結果
(修了証交付者氏名等)を報告しています。
1日目を座学講習日とし、教室に於いて講習用教材及びプロジェクターを用い、火薬類の取扱いを中
心とする発破用具と、模造火薬類を併用した講習を行ないます。
2日目は、発破の方法を中心とする実技演習と座学の日です。8:30集合場所(青梅線 東青梅駅
前)で、協会チャーターバスに乗り、揃って行動します。12:00迄は、発破を実施している砕石事
業場の現場で、実機による穿孔、火薬類装填、結線、点火等の現場を見学しつつ解説を聞く形で講習し、
同場所で講師の付き添い指導のもと、実際に実火薬類を使用して発破演習を行い、その後バスで現場を
離れ昼食後、教室でまとめのスライド講習を行い、終了時に修了証を交付します。

引用:一般社団法人 東京都火薬類保安協会

発破技士試験

発破技士試験は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が主催しています。

学科試験と実技試験があり、全国の安全衛生技術センターで実施されています。

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受験資格(発破技士)

試験日程

発破技士試験は、6月と12月の年に2回実施されています。

試験地

全国の安全衛生技術センター(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州)で開催されています。

受験料

6,800円

受験資格

なし
※ただし免許交付要件に学歴や保有資格ごとの実務経験年数が必要となる

試験内容

出題形式:五肢択一式

試験時間:2時間 ※科目免除者は1時間

・発破の方法 10問(50点)
・火薬の知識 5問(30点)
・火薬類の取扱い 5問(20点)

合格基準

科目ごとの得点が40%以上で、かつ総得点が60%以上で合格

試験科目の免除

「導火線発破技士」又は「電気発破技士」の免許を有する者は試験科目の「火薬類の知識」、「火薬類の取扱い」の科目の免除を受けることができます。

合格率・難易度

発破技士試験の合格率は、60~70%です。

発破技士試験の勉強方法

「発破の方法」、「火薬の知識」、「火薬類の取扱い」の3分野から試験は出題されます。発破技士の試験の出題範囲・内容は、他の資格試験と比較すると狭い(少ない)ため、テキストや問題集を利用して内容は網羅してしまい、分からないところは必ず潰していく勉強方法で行いましょう。試験は五肢択一式で出題がされ、全ての科目で40%以上は最低でも得点をしなくてはなりません。時間は出題20問に対して2時間と十分にあるので、焦らずに時間をかけて正答を導きだしましょう。

過去問

発破技士試験の過去問は、安全衛生技術試験協会ホームページで過去2回分が公開されています。

公表試験問題 公益財団法人 安全衛生技術試験協会

試験準備支援教材

一般社団法人 東京都火薬類保安協会では、試験準備支援教材が販売されています。

料金は会員・非会員ともに6,300円(送料込み)です。

教材の内容

任意の希望者を対象に受験勉強を支援する教材の販売です。過去問題より抜粋して編集した模擬試験問題4回分を教材とし、各設問の解説をした資料、平成13年以降、20年上期までの年2回実施の実際の過去問題を集成した問題集(全13回分正解付(H19.4.1 分欠))を添付します。

引用:一般社団法人 東京都火薬類保安協会

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