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土木施工管理技士試験
> 経験記述の幅広い分野からの解答例
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1.幅広い分野からの出題について
 平成18年度から、実地試験出題内容が一部変更され、経験記述問題においても、幅広い分野から出題されています。
 公共事業の品質や環境への関心が高まる等、公共事業に求められる内容が多様化しているためのようです。
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2.建築施工管理試験の出題傾向について
 施工管理試験の経験記述問題の、「環境問題」「品質管理」など、「幅広い分野からの出題」傾向については、建築施工管理試験が先行しています。
 建築施工管理試験では主に次のようなものが出題されており、土木施工管理技士試験においても出題予想の参考になります。

  ○環境問題
     ・実際に取り組んだ建設副産物対策
     ・発生産業廃棄物の運搬処分
     ・建設副産物の再使用の方法
     ・環境負荷低減の取り組み方
  ○品質管理
     ・品質管理項目を満足させるために実施したこと
     ・顧客満足を向上させる組織活動のあり方
     ・工事終了後に発生する欠陥不具合の防止
     ・重要視した構造物の性能と品質管理活動
  ○原価管理
     ・労働生産性の向上を目的とした「作業員の指導・育成」
     ・労働生産性向上の方策
  ○施工計画
     ・合理化施工を行った事例
  ○安全管理
     ・労働災害を防止する処置対策
     ・仮設工の安全対策と留意事項
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3.幅広い分野からの解答例
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● 環境保全  生態系を考慮した林道の改良

(2) 検討した内容
 未舗装林道の改良工事であり、アスファルト舗装、木製ブロック積工、スロープ、カゴ工、植生土のうの設置などを行った。
 次の内容について、検討を行った。
@生態系を考慮した路線選定と工法の必要な区間と位置付け、配慮項目等を整理し路線設計から工事実行に至る環境保全工法への取り組みを検討した。
A生態系の保全、地形・地質の保全と災害の防止、自然景観の保全と創造について検討した。
B生息・生育環境の保全と復元、移動路の確保、地形改変の最小化、盛土法面の早期緑化などについて検討した。

(3) 対応処置
 環境への配慮として、次の処置を講じた。
@現状林分のつぶれ地を抑え立木の伐採本数を減らし、既設の林道敷地を最大限に活用した。また、切取残土の発生は最小限にとどめ、地形の急峻な箇所には橋梁の架設を検討した。
A既設林道の長い年月の間繰り返されてきた崩落等による荒廃した箇所は、新規構造物で覆いかぶせる工法を採用し、景観補修を行った。
 小動物への配慮として、次の処置を講じた。
@間隔を取りコンクリートU型側溝の山手側壁面をカットした。
A集水桝の内壁に沿ってスロープを設けるとともに、通路として利用出来るようヒューム管吐口部での段差を解消した。
B山留構造物で天端両端部の地山接続勾配と中央部での開柵、木製スロープ等設置により森へ帰る小路を設けた。
 景観上の配慮として、次の処置を講じた。
@植生導入の可能な構造物を採用し、構造物表面は経年変化を促進する為に粗面仕上げとした。
A構造物の天端部及び足元部に植栽スペースを確保し、環境にやさしい木製構造物を採用した。
B切取法面には限定した在来植生で緑化するとともに、埋戻し箇所等、植栽可能な箇所には施工前の現地草木の移植を行った。
● 気象条件と品質管理  橋梁

(1) 技術的な課題
 本工事は、4径間連続中空床版と単純ポストテンションT桁橋の2つの構造形式からなる PC上部工の架設工事であった。
 T桁橋区間の工事における主桁製作工は、日平均気温25℃以上となる夏期に及んだ。そのため、1桁当たり25m3の主桁コンクリート打設は、暑中コンクリートを使用し、28日強度として400kgf/cm2の品質が求められていた。
 このような気象条件下での暑中コンクリートの品質管理が、本工事における重要な課題であった。

(2) 検討した内容
 暑中コンクリートの品質を確保するため、次の検討を行った。
@高温によるコンクリートの品質の低下がないように、材料、配合、練混ぜ、打込みおよび養生等について、適切な処置を検討した。
A打込み時の気温が高くなると、コンクリートの性状変化が顕著になるため、コンクリート温度が低くなるような対策を検討した。
B所定のコンクリート温度が得られない場合は、材料の温度を下げる方法を検討し、使用する減水剤などについても検討した。
C所要の強度およびワーカビリティーが得られるように、単位水量および単位セメント量が過大にならない配合対策を検討した。
D運搬については、使用する工場、運搬路、運搬時間を検討し、工場との協議により運搬時間を短くする方法について検討した。

(3) 対応処置
@練混ぜから打設完了までの時間を短縮するため、生コン工場との連絡を密にとり、運搬車の現場到着後の待ち時間ロスを短くした。
A打設時の温度上昇を考慮して、打設作業は午前中に行うことを原則とし、打設前に型枠や組立鉄筋を十分散水して温度を下げ、シートを覆うことで直射日光を避けた。
B養生は、仕上げ直後に被膜養生剤を散布し、養生マットで直射日光を避け、散水を行った後、5日間浸潤養生した。
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